2014年06月20日

久しぶりに早めの帰宅をした週末、のんびりと湯船につかりながら、何故だか子どもの頃を思い出していた。

私はいつも空を見ていた。

偽りの笑顔に疲れ、そんな家に帰りたくなくて、学校からの帰り道、いつもの場所で芝生に寝転がり、流れる雲をずっと見ていた。心が穏やかになれる貴重な時間。

雨の日も、ずぶ濡れになりながら、それでも空を見ていた。

トラウマだろうか、今は空が嫌い。流れる雲を見ると子どもの頃を思い出してしまう。

夜の空は好きだった。誰もいなくたった家に帰り、部屋から眺める月が好きだった。

朝になれば、家族が帰ってくる。このまま月の世界でいてくれたらいいのに。居なくならないで、朝にならないで、月にいつも願いをかけていた。

今まで忘れていたような、こんな話。ふと思い出す自分の弱さに失笑。

今日、久しぶりに空を見てみた。こんなにキレイな空を嫌いだなんて、広い世の中私だけなんだろうな、なんて思いながら。



Posted by ちょこばなな at 16:37